5.♯♭は、それほど難しくない
楽譜には、#(シャープ)や♭(フラット)がたくさん出てきます。 難しそうですが、良く見るとそれ程でもないようです。
これは、「レ」です。
これは、「レ」の前に#が付いているので、半音上の「レ♯」です。
そして、これは♭が付いているので、半音下の「レ♭」です。
このように、音符の直前に付けるものを、「臨時記号」と呼び、その音符以降、その小節内だけで有効です。
この#や♭を、ト音記号やヘ音記号のすぐ後に記述したものもあります。
これは、「調号」と呼ばれていて、その曲を通して、その音を#や♭にすることを意味しています。
この場合は、その曲の全ての「シ」が「シ♭」になります。
それでは、途中で「シ♭」ではなく「シ」の音を表したいときは、どうしたらいいのでしょうか?
そのときは、「ナチュラル」を付けて♭を無効にすればいいのです。 当然、これも臨時記号なので、その音符以降、その小節内だけで有効です。
上の楽譜では、順に「シ♭」、「シ」、「シ♭」となります。
また、この「ナチュラル」は、#にも有効ですし、臨時記号で#や♭にしたものも無効にできます。