2.ジャズのリズムは3連符が基本
ジャズの楽譜を見ると、こんなのが書いてあったりします。
例え書いてなくても、ジャズのリズムは、これが基本のようです。
イーブン
このまま、楽譜のとおりには演奏しません。
バウンス
実際には、このように演奏するってことです。
そう、このようにすると分かりやすいでしょうか。 まあ、すご~く簡単に言えば、3連符の1番目と3番目を弾けばよいのです。
これをバウンス(Bounce)って言います。 意味は、「跳ねる」とか、そんな意味です。
それに対して、8分音符を「跳ねない」でそのまま弾くことをイーブン(Even)って言います。 ジャズを始めたばかりの方は、「え~」って思うかもしれません。 でも、実際のジャズの演奏を聴いても全然違和感なんか感じませんよね。 そう、ジャズはバウンスで演奏するのが自然なのです。
強バウンス
さらに強く跳ねてみました。
違いが分かりますか? リズムを言葉で表すと~、バウンスは「タアタ、タアタ」で、強バウンスが「タッカ、タッカ」みたいな感じです。 まあ、強バウンスの方が、より高く跳ねて、楽しげです。
そう、「ブギウギ」とかは、こんなリズムで演奏されます。
また、それとは逆に、バウンスよりもっと「跳ね」を押さえた、よりイーブンに近いリズムで演奏するというのもあります。
有名なジャズピアニストの演奏を聴いても、すごく跳ねている人もいれば、あまり跳ねない人もいます。 そのときの流行とか、本人の「マイブーム」みたいなものもあるのかもしれません。
現在では、どの教則本を見ても バウンスのように弾くって書いてあるので、3連符が基本ってのが主流なのでしょうね。 (すごく古い教則本には、強バウンスのように弾くって書いてあるかもしれません。) しかし、より「跳ねない」リズムが「Cool」という考え方もあるようです。
まあ、ジャズは自由に演奏してよい音楽なので、あまり堅苦しく考える必要もないのかもしれません。 結局のところイチバン重要なのは「ノリ」であって、「考える」のではなく「感じる」ってことが大切なのです。 とりあえず基本をおさえたら、あとは好きなように、そう「カッコイイ~」って思えることをやっていけばいいのです。 それがジャズであり、個性ってもんじゃないでしょうか。ねっ!