22.コーヒーは、ミルクなしで

以前、よく行っていた喫茶店は、テーブルにミルクや砂糖が置いていない。 私は、コーヒーには、ミルクも砂糖も入れないので、別に気にも止めなかったのだが・・・

その日、私の斜め向かいのテーブルに会社員らしきスーツの二人組みが座った。 どうやら、この店は始めてのようだ。

ブレンドを2つ頼みそれが、店主によってテーブルに運ばれてくる。

一人が目の前のテーブルの上や、隣のテーブルを見回してから、店主に「砂糖とミルク」といった途端、店主の顔色が変わった。 「当店でお出ししているコーヒーは、砂糖やミルクを入れなくても、おいしくお飲みいただけます。」 「もし、どうしてもということでしたら、お出しいたしますが。」

店主は「どうしても」の部分を、かなり強く言ったため、その迫力に押され、二人は顔を見合わせてから、「それじゃいいです。」と言った。

私は、それ以来この店が気に入ってしまった。 砂糖やミルクを頼む客を見るために、毎日のようにその店に寄っていた。 やはり、ときどき砂糖やミルクを頼む客はいるものの、店主の「どうしても」が出ると、たいていは「それじゃ」ってことになる。

しかし、その日の女性客はすごかった。 店主の「どうしても」に対して、「どうしても」と答えたのだった。

店主は、しぶしぶシュガーポットと、ミルクピッチャーを持ってきた。 その日以来、私はその店に行っていない。

・・・

最近、ちょっとマンネリ化しているので、小説風の書き出しにしてみました。

と言うことで、今回はCm7(しーまいなーせぶん)とかB♭m7(びーふらっとまいなーせぶん)などのm7です。 マイナートライアドの3音に1音足した4音構成です。

Cmがブラックコーヒーだとすると、それにミルクをいれたマイルドな感じがCm7です。 マイナートライアドと何が違うかと言えば、B♭(シ♭)の音が増えています。 度数で言うと、低い方から1度、♭3度、5度、♭7度です。

そんなわけで、やはり全部のコードを載せます。

マイナーセブン

セブンスコードと同じように、これもコード表を見なくても、♭7の音は探せます。 できれば、探しながらコードを覚えた方が練習になるかもしれません。

ルート(1度)のオクターブ上(8度)の音から全音1個分(半音2個分)下の音が♭7です。

やはり、全ての転回形で押さえられるようにします。 5度圏と逆5度圏で12個のコード全て連続で押さえます。

ページのトップに戻る