21.ジャズの基準は、ただひとつだけ

音楽なんてそもそも、自由に演奏していいものなのです。

しかし、ああしちゃいけないとか、こうしちゃいけないとか、決まりを作りたいのも人間です。 なぜジャズが、初心者に対して敷居が高いのかというと、逆にこういった決まりが少ないからかもしれません。 「さあ、自由にやってください」っていわれると、逆になにもできないものです。 めちゃくちゃに、鍵盤を鳴らしていても、10分もすれば飽きてしまいます。 やはり、自由の中にも何か目指すものが欲しいものです。

では、なにを目指していけばいいのか。 結構、難しそうなテーマに見えますが、私なりに結論が出ています。 ズバリ、「カッコイイ~」って思える方向に進んで行けばそれでいいのです。 もう、これしかありません。 多分これが、ジャズっていうもんじゃないでしょうか。

だから、「伴奏」なんて野暮ったい言い方をしないで、「バッキング」っていいましょう。 ということで、カッコイイ~バッキングができるようになるために、コードを覚えることにします。

今回は、C7(しーせぶん)とかB♭7(びーふらっとせぶん)などの7th(セブンス)コードを練習します。 ドミナントセブンなんて呼ばれることもあります。

メジャートライアドの3音に1音足して4音構成です。

例えばC7は、このように押さえます。

C7

弾いてみるとわかるのですが、なんとも中途半端な落ち着かない感じです。

メジャートライアドと何が違うかと言えば、B♭(シ♭)の音が増えています。 度数で言うと、低い方から1度、3度、5度、♭7度です。 ♭7なのに、♭を付けずにC7と書くのは、♭を付けると紛らわしいからでしょうか。

そんなわけで、やはり全部のコードを載せます。

セブンス

このコード表を見なくても、♭7の音を探す方法あります。 ルート(1度)のオクターブ上の音から全音1個分下の音が♭7です。

C7

やはり、全ての転回形で押さえられるようにします。

C7転回形練習

楽譜が苦手でも大丈夫、最初はゆっくりでいいんです。

順に回転させて、上がって行きます。

  • 1,3,5,7(いちさんごーなな)
  • 3,5,7,1(さんごーなないち)
  • 5,7,1,3(ごーなないちさん)
  • 7,1,3,5(なないちさんごー)

今度は、順に下がって行きます。

  • 1,3,5,7(いちさんごーなな)
  • 7,1,3,5(なないちさんごー)
  • 5,7,1,3(ごーなないちさん)
  • 3,5,7,1(さんごーなないち)

これを、12コ全てのコードで練習します。

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