45.じじいの時計を弾くその2

トライアドだけだと、あまりにもつまらないので、さらにコードを換えます。

何度も言いますが、コードは自分の思うままに換えていいのです。

Cメロ譜

ピアノをソロ(一人だけでという意味)で弾くとき、バッキングとして何がいちばん大切かといえば、それはルートを弾くということです。 確かに、ルートを左手で弾いて、右手でメロディを弾いてもそれなりの格好はつくものです。

まあ、せっかく「7」とか「m7」を使っているので、そのときには「ルート+7th」で弾いていきます。

ベース+メロディ

こんなにシンプルなのに、コードを感じることができます。 改めて「たくさんの音を弾けばいいってもんじゃない」って思い知らされる気もします。

左手のパートはこんなところで、今度は右手のパートを充実させていきます。 メロディの下に、コードを付けて弾いてみましょう。

メロディにコードを付ける

これは、楽譜にするとちょっと複雑で、「え~こんなのすぐに弾けないよ~」って思うかもしれませんが、そんなことはありません。 単に、右手の小指でメロディを押さえ、余った指でコードを押さえるだけのことです。 これも、慣れてくると自然にメロディの下に押さえるコードが分かるようになってきます。 というか、これ本当にいい音がするので、絶対にオススメです。

ここでは、コードの変わるポイントでのみコードを付けてますが、他のところにコードを付けても構いません。 このあたりは、適当にいろいろ試してみると面白いかもしれません。

全部のメロディにコードを付けて、左手でメロディのオクターブ下を弾くようにすれば、「シアリング奏法」とか「ブロック奏法」とか呼ばれるものになります。とてもオシャレです。

次に、左手のパートもちょっと工夫してみましょう。

左手に5度を入れてみる

左手があまりにもシンプルすぎて間が持てないときは、5度をタイミングよく入れたりします。 これもそれほど難しくありません。 左手の小指と親指でオクターブや「ルート+7th」を押さえると、人差し指がちょうど5度の位置にくるので、時々それを弾けばいいだけのことです。

今回の方法は、下手にアレンジされた市販の楽譜よりもカッコよく弾けますし、とてもよい練習にもなります。 そして、右手が押さえるコードをテンションコードに変えるだけで、ジャズを感じることができるはずです。

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