5.度数との長い付き合いが始まる
もう、何かってぇと「度数」です。 ジャズは、これが分かんなきゃ話になりません。
ということで、度数についてちょっとだけ復習します。
これを理解するには、12コ全てのキーのメジャースケールが弾けると、ものすごく楽なんですけどね~ というか、これができないと度数が数えられないじゃん。
で、度数は「移動ド」を1として数えていきます。
例えば、キーが「 C 」の場合は、全部が白鍵だけで済みます。
ところが、キーが他のキー、例えば「D」だったら、こんなことになります。
さらに、「G♭」なんてのはもう黒鍵だらけです。
では、早速これらのことを基にコードの構成音を書いてみましょう。
これは「Dm7」の基本コードです。
実際の音は、下から「レ・ファ・ラ・ド」です。
そして、先程の鍵盤に度数が書いてある図を見ながらコードの構成音を度数で表してみます。
- 「レ」は1度(いちどorるーと)。
- 「ファ」は、3度の「ファ♯」が半音下がったものなので、♭3度(ふらっとさんど)。
- 「ラ」は、5度(ごど)。
- 「ド」は、7度の「ド♯」が半音下がったものなので、♭7度(ふらっとななど)。
ということは「1・♭3・5・♭7」となります。
別に Dm7 だけじゃなくて、 Gm7 でも Cm7 でも「 m7 」ならどれも同じことです。
これはとても大切なことで「 m7 」って聞いたときに、瞬時に「1・♭3・5・♭7」が思い浮かばないとダメです。
他の種類、たとえば「 maj7 」などでも同じように構成音を度数で表せます。
これをまとめるとこうなります。
- maj7 = 「1・3・5・7」
- m7 = 「1・♭3・5・♭7」
- 7 = 「1・3・5・♭7」
- m7♭5 = 「1・♭3・♭5・♭7」
というか、 maj7 とか、 m7 のようなコードの表記自体がこれらの構成音の度数を表しているってことなのです。
さらに、この基本コードにテンションノートが加わり、テンションコードになります。
テンションノートは、9度とか、11度とか、13度で♭や♯などが付いたり付かなかったりします。
そして、9度=2度、11度=4度、13度=6度というのも重要なことです。
つまり、かなり大雑把な言い方をすると、メジャースケールの中には1コ置きに基本コードトーンがあり、その隙間にテンションノートがあるってことです。
それから、度数の表記ですが教則本によっては、「 1st(root) 」とか「 2nd 」とか「 3rd 」、「 9th 」、「 11th 」、「 13th 」なんて書いてあるのもありますが同じことです。
さて、次回はいよいよテンションコードを押さえちゃいましょうか~