15.居間の片隅でコードを叫ぶ!

私は、手が小さい方だと思います。

左手オクターブ

左手の小指で「ド」を押さえ、親指で1つ上の「ド」を押さえます。 ちなみに、これを「オクターブ」とか「8度」とか言います。

そして、小指をそのままに、親指で次の「レ」(9度)を押さえます。私の場合この9度までが限界です。 つまり、次の「ミ」(10度)はどんなに頑張っても絶対無理ということです。 この10度が押さえられると、かなり有利ということを聞きます。 しかし、プロでも届かない人がいるので、それほど悲観することでもないみたいです。

そこで、この左手のオクターブと、右手のコードを同時に練習します。 なるべく、密度を濃くして、1つの練習でたくさんの効果をあげた方がいいですから。

Cコードから始めます。

まず、左手から確認します。(小指、親指)

左手パート

次に、右手の確認です。(親指、人差し指、中指)

右手パート

同時に押さえます。

両手でCコード

Fも同じ要領。

両手でFコード

そして、B♭もまったく同じ要領で。

両手でB♭コード

5度圏の順で12個全て押さえられるようにします。 このとき、コードの名前をひとつひとつ大きな声で叫びましょう。 「び~ふらっと~」、「い~ふらっと~」・・・

本当に、ジャズピアノの練習は孤独なものです。 誰も助けてはくれません。 変な宗教にでも入ったと思われるのが嫌な方は、小さな声で叫びましょう。

だんだん慣れてくると、手が勝手に次々とコードを押さえてくれるようになるので、コード名を言わないと、今どのコードを押さえているのか自覚できなくなります。

一通りできるようになったら、メトロノームで音の出る全てのタイミングで押さえていきます。

最初40くらいから始め、できるようになったら、すこしずつ早くしていきます。

5度圏の順で。

C、F、B♭、E♭、A♭、D♭、G♭、B、E、A、D、G、C

逆に。

C、G、D、A、E、B、G♭、D♭、A♭、E♭、B♭、F、C

最初は、次のコードに行くときに、「次は何?」とか「次はどこ?」みたいに数秒の間、動作が固まります。 しかし、だんだん慣れてくると、無意識のうちに手が勝手に次のポジションに行ってます。

左手のひらの筋肉が痛くなったり、指先が痛くなったら少し休みましょう。

最初、メトロノームを40くらいにして、4/4拍子の「カッ、コッ、コッ、コッ」という全ての音のタイミングでコードを順に押さえていきます。

3回通して間違えなくなったら、60、80、100のようにテンポを上げていきます。160くらいが限界でしょうか。 この練習って、あまり早いテンポより、80~100くらいの少し遅めな感じにして、鍵盤の底まで確実に押すことに気をつけた方が良さそうです。

リズムに完璧に同調できると、メトロノームの音が消えたように感じます。

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