19.この暗さが、なんだか落ち着く
まあ、人それぞれ手の大きさも違えば指の長さだって違う訳ですから、いろいろ押さえやすい方法を工夫してみましょう。 しっかり鍵盤の底まで押すということだけが大切なことなのですから。 私のように練習をしていくうちに、少しずつ変わっていくのが自然なのかもしれません。
ということで、今回は「マイナートライアド」を練習します。
まず、これを弾いて見ます。 場所は、中央のド付近です。どうやらこの辺りの1オクターブ上下くらいの範囲が、コードを弾くのには適しているようです。
どうでしょうか?まさに、私のようなネガティブな性格の人間好みの音です。 メジャートライアドとの違いは何でしょうか?
そう、3度が♭3度(ふらっとさんど)になっています。
ということは、メジャートライアドを覚えていれば、その3度を半音下げるだけで「マイナートライアド」になっちゃうってことです。 構成音を度数でいえば、1度(ルート)、♭3度、5度ということになります。
すべてのコードを載せておきます。
これも、メジャートライアドの練習と同じように、左手はルートのオクターブを押さえて、5度圏、逆5度圏で、全ての転回形を押さえます。
メトロノームを100くらいにして、3回くらい通しでミスが無く弾けるようになれば、「覚えた」といえるのではないでしょうか。
ただし、気を付けなくてはならないことがあります。 慣れてくると無意識に手が次々とコードを押さえてくれるようになります。 しかし、何のコードを押さえているのか強く意識しないと、まったく意味がなくなってしまいます。 そのためには、Cm(しーまいなー)とかB♭m(びーふらっとまいなー)のようにコード名をその都度言いながら押さえることが大切です。