40.レシピを覚えておけばそれでよし

どうでしょうか?皆さん、メジャートライアドはもう既に覚えることができたでしょうか?

例えば、中学での数学を、掛け算や足し算の仕組みを知らない人が、理解できるでしょか? そうです、このメジャートライアドの上に、基本コードが積みあがり、その上にジャズで使うテンションコードが積みあがるのです。

前回、基本コードは最後といいましたが、実はもっとたくさんのコードがあるのです。 今回は、そのコードと基本コードの作り方を同時に説明しちゃいます。でもそんなに難しくありませんよ。

まず、メジャートライアド。わかりやすいように「C」で説明します。

しーめじゃーとらいあど

ルートのオクターブ上の音が半音下に移動すれば、「Cmaj7」になります。 その半音下に移動すれば「C7」です。 そのまた、半音下に移動すれば「C6」です。

C→Cmaj7→C7→C6

メジャートライアド「C」の3度を♭させれば、マイナートライアドの「Cm」になります。

C→Cm

マイナートライアドも、メジャートライアドと同じように、 ルートのオクターブ上の音が半音下に移動すれば、「Cmmaj7」(しーまいなーめじゃーせぶん)になります。 その半音下に移動すれば「Cm7」です。 そのまた、半音下に移動すれば「Cm6」です。

Cm→Cmmaj7→Cm7→Cm6

「m7」の5度を♭させれば、「m7♭5」になります。

Cm7→Cm7♭5

つまり、基本コードを覚えていなくても、このようにコードを作っていくことができるのです。

しかし、覚えていればコードを押さえるまでの時間を大幅に短縮できます。

例えば、前回の「m7♭5」をメジャートライアドから順を追って作るより、マイナートライアドからのほうが、早く作れます。 それより、「m7」からのほうがもっと早く作れます。 でもいちばん早いのは、「m7♭5」を覚えておくことです。

そして、ジャズで使うテンションコードは、さらに基本コードの上に積み上げるように作っていきます。 とは言っても基本コードを丸暗記で覚えるのはかなり厳しすぎます。

と、言うことで次回は、私が実際に練習して、覚えることができた方法をご紹介いたしましょう。

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