42.ピアノをどのように弾いてるの?

毎日、何気なく座って、何気なくピアノの蓋を開け、何気なく弾いているのかもしれません。 特に、楽譜どおりに弾くことの多い方は、あまり考えたことがないかもしれません。

まず、どこに座っているのでしょうか? 「そんなの、真ん中あたりに座るに決まってるじゃん」って、思っちゃダメです。 イスは固定されていませんし、どこにだって座れるので、きっとそれなりの理由ってもんがあるはずです。

考えられるのは、一番音の低い鍵盤の前に座ったとすると、一番音の高い鍵盤が弾きづらいということです。 また、その逆もあります。

次に、左手と右手をどのように使っているのでしょうか?

いつも2段のピアノ譜を使っている方は、あまり意識しないで、まあだいたい、ヘ音記号の方を左手、ト音記号の方を右手で弾くことが多いかもしれません。 まあ、そういう決まりがあるわけではありませんが、そのほうが弾き易いからでしょうか。

ところが、1段のコード付きメロディ譜を弾く場合、このあたりを自分自身で決めないことには何も始まりません。 というか、自由に決めることができるのです。

ちょっとその前に音楽を構成する要素について確認しておきましょう。

  • メロディ
  • コード
  • ベース

他に「リズム」という大切な要素もあります。 しかし、バンドの場合はドラムが担当します。 また、ソロピアノの(一人でピアノを弾く)場合は、この3つの要素を駆使してリズムを作っていきます。

そして、だいたい次のような鍵盤の位置を使うことが多いはずです。

パート

この図は、厳密ではなく、真ん中あたりをコードで使い、それより低い部分をベースで使うことが多く、高い部分をメロディで使うことが多いという意味です。 こういうことは、譜面をそのまま弾いている限りあまり考えることもないのですが、アレンジ(編曲)するときは意識する必要があります。

「え~でも、手は2本しかないのに3つの要素をどうやって弾くの?」なんて野暮なことは、聞かないでくださいね~。 いつも、どうやって弾いているのか思い出せばすぐに分かりますから。 まあ普通に考えれば、つぎの数パターンしかないのですけどね。

  1. 左手ベース、右手コード・・・弾き語りとか、リード楽器がいるときは、メロディを弾かない。
  2. 左手コード、右手メロディ・・・ベーシストがいれば、ピアノがベースを弾く必要がない。
  3. 左手ベース+コード、右手メロディ
  4. 左手ベース、右手コード+メロディ

「そういえば、そんな感じに弾くことが多いなぁ」なんて思い当たるかもしれません。 これも、厳密にいえばもっとたくさんのパターンがあります。 でも、かなり大雑把にいえば、だいたいこんなところでしょうか。 また、ソロピアノってことなら、3と4のパターンを使うことになります。 しかも、3と4の混合パターンで弾きます。

つまり、コードは右手でも左手でも弾けなくてはダメってことです。 そして、右手でも左手でも弾き易いように、真ん中あたりに座るのです。

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