2.本当は自分でもわかっていた

前回は、レッスンの内容をご説明しました。 今回で、結論にもっていけるのかどうかわからないのですが、とにかく始めちゃおうと思います。

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結局のところ最後はやめてしまうのですが、「私の都合でしばらくお休み」ということにしていただきました。 理由としては、「あまりにも上達しないので、辛くなってしまった」だけではありません。 実は、上達するための練習方法を思いついてしまったのです。 そのため、しばらくは自分のペースで練習がしたかったのです。 で、いつのまにか、そこから何年も経ってしまったというわけです。

これで、私の受けたレッスンの内容も雰囲気もお分かりいただけたと思います。 長々と書き連ねましたが、簡単に言ってしまえば、「セッションして、模範演奏を聴いていた」だけです。 しかも、初日から最後まで。

なんだか、ちょっと誤解されそうな言い方になってしまいました。 しかし、私に不満はありません。 それどころか、私にとっては、これ以上にない最高のレッスンだったのです。 ただ、「まったく技術的なことは、教えてもらっていない」ということが言いたかっただけです。

いや、2回ほどあったかもしれません。 1回目は、ユビソ(ヘレンメリルで有名な)のイントロを、うろ覚えのままいい加減に弾いていたら、「そういう有名なイントロはちゃんと弾かないとダメ」って言われました。 で、2回目は、曲名は忘れましたが、調子に乗ってシアリング奏法(すべてのメロディーの下にコードを付けて弾くヤツ)を、ずっとやっていたら、「しつこい」って言われちゃいました。 今になってみれば、すごくいい想い出です。 でも、よく考えたら、技術的ってのとはちょっと違いましたね。

普通、「ジャズのレッスン」と言えば、コードの押さえ方や難しい理論など、たくさん教えてもらうイメージがあると思います。 しかし、そのようなことは一切ありませんでした。

でも、すごく不安になりますよね。 で、一度だけ訊いたことがありました。 「私の、テーマの弾き方とか、バッキングとか、どうなのでしょうか?」って。 「なかなか良く弾けてると思いますよ」と言われても、まだ不安が残ります。 そこで、「コードの押さえ方とかヴォイシングとか変なとこありませんか?」って訊いてみました。

先生は、「えっ、今更なの」(とは言いませんが)そんな感じで、 「リハーモナイズとか、曲をアレンジしたりするの好きなんですか?テンションの使い方も私とそれほど変わらないようですし、バッキングもベースのソロが弾き易いですし・・・」

アラを探せば、いくらでもあるはずです。 私のモチベーションを高めるための5割増しの誉め言葉だってこともわかっています。 でも、こういうので、いっきに不安はなくなるものなのです。

いや本当は、訊くまでもないことです。 アドリブは下手だけど、テーマやバッキングは、それほど酷くないということは、自宅で演奏を録音したものを聴いて判っていました。 それでも、あえて訊いてみたかったのです。

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ということで、やはり今回だけではまとめきれませんでした。 しかも、たいして面白くもないし。 私は、いったい何をやってるんでしょう。

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